マイコン

STM32H7でキャッシュ一貫性を保持したDMA転送(Memory-to-Peripheral)

STM32H7におけるキャッシュ一貫性を保ったDMA転送の方法として、MPUによる設定を解説します。 STM32H7ではF7と異なり、DMAコントローラからDTCM領域にアクセスできないため注意が必要です。 GitHubでソースコードを公開しています。(Memory-to-Peripheralの場合のみ 概要 Cortex-M7コアにはL1キャッシュが搭載されているため、DMA転送時にはデータ化け...
プリント基板

FusionPCBでプリント基板を製造した話 その2(再生産)

前回、「FusionPCBでプリント基板を製造した話」を書いた後、再生産してもらえることになりました。 結論から言うと、2度再生産してもらいましたが、大変満足のいく仕上がりになりました。 本記事では、再生産の経過について書いておきます。 再生産(1度目) fusion.jp@seeed.cc(日本用の問い合わせ窓口)に対し、メールで状況を伝えると、クーポンが送られてきました。クーポンを使って再度発...
プリント基板

FusionPCBでプリント基板を製造した話(2017年8月)

Maker界隈では有名なFusionPCB(Seeed)に、プリント基板を発注してみました。日本語サイトは最近出来たようです。発注方法などはネット上に多くの情報がありますので、ここでは次にフォーカスしようと思います。 スルーホールのメッキ有無(PTH, NPTH)の指定方法 発注~到着まで 基板の品質 1.スルーホールのメッキ有無の指定 発注時に迷ったのが、PTH(メッキ有りスルーホール)とNPT...
MIDI音源

[STM32F7で作るMIDI音源] その4 MIDIメッセージの受信とリングバッファ

自作MIDI音源「CureSynth」製作記事の一覧はこちら 回路図、ソースコードはこちら 前回は、自作MIDI音源「CureSynth」のソフトウェア概要について紹介しました。 今回は、STM32F7+HALライブラリを用い、MIDIメッセージを「USART割り込み」で受信する方法と、受信したMIDIメッセージを蓄積するためのリングバッファについて紹介します。 1.MIDI受信回路 本稿で対象と...
MIDI音源

[STM32F7で作るMIDI音源] その3 ソフトウェアの概要

自作MIDI音源「CureSynth」製作記事の一覧はこちら 回路図、ソースコードはこちら 前回は、自作MIDI音源「CureSynth」の音源部の構成について紹介しました。 今回から、組み込みソフトウェアの紹介に移ります。 はじめに 本稿では、コアとなる処理を考え、「メインループ内で実施するか否か」を決め、アバウトなソフト構造を示します。 「CureSynth」のコアとなる処理は、次の5つです。...