FusionPCBでプリント基板を製造した話 その2(再生産)

前回、「FusionPCBでプリント基板を製造した話」を書いた後、再生産してもらえることになりました。
結論から言うと、2度再生産してもらいましたが、大変満足のいく仕上がりになりました。
本記事では、再生産の経過について書いておきます。

再生産(1度目)

fusion.jp@seeed.cc(日本用の問い合わせ窓口)に対し、メールで状況を伝えると、クーポンが送られてきました。クーポンを使って再度発注する、というスタイルのようです。
なお、このクーポンは送料にも適用できるため、ほぼ無料(※)で再度発注ができるようになっています。

※実際にはシステム上、下のようにUSD0.01必要となります。

支払金額(製造費と送料がほぼ0となる)

スケジュールは下記のように動きました。
前回と比べ、とても素早く対応いただき、発注から1週間で納品されています。

2017/08/30(水):発注完了
2017/09/01(金):ガーバーチェック終了、製造開始
2017/09/04(月):発送(DHLを使用)
2017/09/06(水):到着

しかし、着荷した基板には残念な点がありました。

上のように、絵の部分のレジストが剥がれているのです。(10枚中10枚とも、同じように)
前回の不具合(傷、穴やシルクのズレ)は全て解消されていただけに、惜しいですね…

再生産(2回目)

絵の部分には細かな線があり、デザインルールに沿っていません(つまり保証外のはず)。
理由を問い合わせてみると、次のような回答を頂きました。

・黒のレジストインクは、皺や剥がれが発生しやすい特性を持つ。
・絵の部分が細い線が構成されており、現像液に洗い流された可能性がある。

やはり、デザインルールを満たしていない部分は難しいようです。
しかし今回は、無料で再生産して頂けることになりました!

やり取りをしたのが9/8頃で、暫く音沙汰が無かったのですが、9/23(土)に無事に着荷しました。
再生産してもらった基板がこちらです。

とても綺麗に作られており、全く問題はありませんでした。

終わりに

fusionpcbは、サポートも良く、好感が持てるサービスだと思います。
他の安価な中華基板サービスと同じように「安かろう悪かろう」ではなく、「100%」品質保証ということなので、今後はfusionpcbをメインに使用していこうと思います。

ただし前回も述べたように、デザインルールに余裕を持たせることや、到着後に必ず品質をチェックする必要はあるでしょう。

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